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工業立国から先進開発立国への模索

工業立国から先進開発立国への模索

2013年7月15日

 

 過去百年、日本は工業化をひたすら進めることから始まりついには世界トップの工業国となった。量産による高品質低コストの能力は他の国々の追随を許さないほどまでにその技を磨きあげた。そしてその技を世界の製造現場へ指導しながら展開をこの2,30年推進してきた。いまモノづくり現場の周辺を振り返ると日本をモデルに追い付け追い越せと世界中のモノづくり現場が活況に沸いている。

 

 反面、日本国内では最初に豊かさという甘い果実を食べたツケが回ってきた。決して高度な生産能力が他国に劣るというものではないが、安い賃金による低コスト商品が世界市場で一気に花開くタイミングで巨額集中投資するビジネスでは、アジアの周辺諸国に一歩を譲らねばならない状況が続いている。

 

 かつての日本が高度成長期にアメリカやヨーロッパ先進国の製品を市場から駆逐したと同じ手法で今日本製品が市場を明け渡そうとしている。同じ品質では他国の追随を許さないという気概もあったが、今では品質も殆ど遜色ない量産品が日本より低価格で世界中に溢れていて、日本国内市場さえ席巻されつつある。このままでは、品質は日本製品がナンバーワンという神話さえ崩れそうだ。

 

 そういった中で未だ残っている日本の強みを見つけて再評価しながら守り育てることが日本の生きる道ではなかろうか。モノづくりが守るべき強みとして二つのことを私は日頃感じている。一つが開発力ではなかろうか。開発は時間も金も必要だし、何と言っても知識と経験の集積と先が見通せないものに立ち向かう不屈の精神が必要だ。目の前の一攫千金を狙う力ずくのビジネスとは訳が違う、企業にも社会にもそれを育て見守り評価するバックグラウンドが必要だ。知識も経験もそして見守り育てる風土も日本には未だそれが残っている。我々はそれをもう一度自覚し育てる努力が必要ではないだろうか。汗と時間を注ぎ込んだ開発結果を世界市場に効果的な供給の仕方も今後の課題だろう。開発にかかわる者が報われ社会にその利益も還元され次の開発の源泉となるような仕組みも必要だろう。一度の開発で一攫千金を狙うのであれば今世界を席巻する巨額投資型ビジネスのマインドと何ら変わりない。飽く迄も企業と日本国内に成功の連続性を造ることに重きを置いたビジネスマネジメントモデルを確立したいものだ。

 

 もう一つの守り育てるべきものとして「クールジャパン」としても知られる人の感性を虜にする製品の提供力だ。これを構成する要素は綺麗、美しい、かっこいい、気持ちいいなど数値化できない世界だ。軽さ、早さ、薄さ、能力など数値化できるようなスペックではない、ある意味理屈では説明できない部分もある技術のみでは語れない商品だ。芸術に近い工業製品でもある。当然、金額も原価と利益で語るモノではなく人が幾らで欲しいと思うかによって決まるし、幾らで売りたいかでも決まる。日本以外にもデザイナーブランド商品や超高級車など未だ未だ日本が肩を並べられない企業と賞品がある。共通するのは高額ではあるが顧客満足度が極めて高い点だろう。数値性能とコストダウン結果積み上げで価格が決まる世界でなく、完璧を極める感性の世界に未だ我々が未来を託すビジネスモデルがあるような気がする。

 

 未知の技術と製品の開発、感性と官能を極める製品追求、どちらも未だ日本国内に歴史が育んできた日本人の特性が活かされるモノづくりとして更に強く育てて行かねばならないものではなかろうか。

 

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